小さい声でぽつりと呟く
うなだれるように俯きながら
だけどどこかちょっぴり
僕の耳に届くように
微かに聞こえる
精一杯の「淋しい」のコトバ
横目で僕を意識しながら
小さい声でぽつりと呟く
小さい声でぽつりと呟く
照れくさそうに俯きながら
だけどどこかちょっぴり
君の耳に届くように
微かに伝える
精一杯の「愛してる」のコトバ
そっと手を握りしめて
小さい声でぽつりと呟く
小さい声でぽつりと呟く
恥ずかしそうに俯きながら
だけどどこかちょっぴり
僕の耳に届くように
微かに聞こえる
精一杯の「ありがとう」のコトバ
そっと手を握り返して
小さい声でぽつりと呟く
君の優しさに包まれて眠るのは
いつ振りのことだろうか
心地よい香りと暖かい君の体温
僕の頭を優しく撫でる君の細い手
眠れない夜を重ねていたのが嘘のよう
落ち着いて安らげるこの場所は
疲れていた心を溶かしてくれる
君の優しさに包まれて
子どものように眠る僕に
君はそっとキスをくれる
会いたい気持ちが
どれ程大きいのか
そんな計りなんて
この世にはないけれど
今ならはっきりと分かる
僕の方が君より何倍も
会いたいと思ってる
愛しいと感じてる
悔しいけど好きだよ
そんな君を今でもずっと
追いかける恋でいいじゃないか
自分にそう言い聞かせてる
冷たい態度100個の中に
優しい態度が1つあると
その1つがとても重くて
僕はそこから抜け出せなくなる
電話をしても
折り返してこない
それでも会うと普通なんだ
むしろ優しく感じてしまう
悔しいけど好きだよ
そんな君を今でもずっと
追いかける恋でいいじゃないか
自分にそう言い聞かせてる
君とお揃いで買った
銀色のペアリング
右手の薬指にはめるのは
なんだか少し照れくさい
離れていても
繋がっている感じ
右手の薬指から
二人の愛が感じられる
デートしてる時も
リングを意識してしまう
店のドアを開ける時や
手すりに掴まる時
右手の薬指に光るリングが
僕の視線を捕らえて離さない
リングを意識する度に
照れくさくなって
少し顔が熱くなる
君とお揃いで買った
銀色のペアリング
未来の僕らは
左手の薬指で光らせたいね
今更届いた
「ごめんね」のメール
何を考えているのか
今の僕にはサッパリだよ
振り回されるのはご免だ
そう思う心の片隅には
期待してしまう僕がいる
詩 【Break down】
2005年1月19日 詩こんな筈じゃなかった
こんな俺じゃなかっただろ?
昔の女が忘れられず
毎晩携帯を握り締めては
勇気を出せずに溜め息を吐く
こんな筈じゃなかった
こんな俺じゃなかっただろ?
街ですれ違う人に君を重ね
幸せだったあの頃の思い出に
すがり付いては涙を流す
こんな筈じゃなかった
こんな俺じゃなかっただろ?
忘れられない君の温もりを
空っぽな腕の中で感じては
切なさに心が泣き叫ぶ
こんな筈じゃなかった
こんな俺じゃなかっただろ?
君と出会い別れてから
俺は情けない男になった
君が居ないというだけで
俺は強さも失くしてしまう
「愛があれば年の差なんて」
昔は信じてたこのフレーズが
今の僕には無意味に感じる
世間を知らない未熟な僕は
6つも年上の貴女に恋をした
憧れなんかじゃなく
本気の恋だと信じてた
「麻疹みたいなものよ」と
貴女は笑って言っていた
一瞬の偶然に運命を感じ
恋に恋してる少年なんだと
どんなに背伸びをしても
貴女の心には届かない
僕の本気の恋が
貴女の瞳には玩具に映る
空回りする僕に
貴女は笑ってこう言うんだ
「いつか目が覚めるから」
夢見てるわけじゃないのに
「最後に残されるのは私の方」
言われて初めて気が付いた
僕の精一杯の恋心が
君を苦しませていたことを
やっぱり僕は少年なのか
一方的に愛を示すだけの
まだまだ未熟な少年なのか
愛に自信をなくした今は
君との距離が大きく感じる
詩【Whenever】
2005年1月17日 詩大切なものを失う辛さは
そう、君が初めてじゃない
僕が愛する人はいつだって
僕ひとりを残して去ってしまう
君との恋も同じように
君が離れて終止符が打たれた
僕が大切に思うものは全て
僕の前から姿を消すんだ
独りぼっちを過ごすのは
そう、これが初めてじゃない
愛する人が去った後は
決まって心に穴が空くんだ
君との恋も同じように
心にポッカリと穴が空いた
冷たい冬の北風が
心の穴を通り抜ける
涙を流して眠る夜は
そう、今夜が初めてじゃない
寂しさに耐え続けた後は
決まって同じ夢を見るんだ
君との恋も同じように
君の夢ばかり見てしまう
僕が愛した人はみんな
僕の夢にしか残らないんだ
「明日 暇?」
突然の電話に胸が弾んだ
君にとってはただの友達でも
僕にとっては特別な存在
何気ない明日のお誘いも
僕には嬉しいイベントだ
君の好みの服を着て
君の好きな曲を探す
いつも聴いてるふりをしながら
さり気なく車に積んでおく
約束の時間が待ち遠しくて
20分も早く着いたのに
エンジンの音を聞きつけて
すぐに家から出てきてくれた
そんなちょっとした出来事に
期待せずにはいられない
助手席に座る君を意識して
心臓を落ち着かせるのに精一杯
ちょっぴり頬が赤らんだ君に
やっぱり期待してしまう僕がいる
詩【if〜もしも〜】
2005年1月17日 詩空想が好きな君の
「もしも」の話には
もうかなり慣れたけど
これだけは二度と言わないで
「もしも私がいなくなったら…」
例え話が苦手な僕は
君の「もしも」が本気に感じて
どうしようもなく不安になるんだ
冗談よ、と笑う君に
ホッと胸を撫で下ろしても
心の奥ではふっ切れずにいる
だからもう二度と言わないで
君の「もしも」の話には
もうかなり慣れたけど
これだけはやっぱり嫌なんだ
「もしも私がいなくなったら…」
いつもの笑える冗談なら
これからいくらでも聞いてあげるから
この一言だけは言わないで
僕と君の約束だよ
君の想いが叶うなら
君の恋が実るなら
静かに身を引くのも
ひとつの愛の形かな
俺がこの手で幸せにしたい
そう思えるのは君だけなんだ
だけど君の望む男が
もしも俺じゃないのなら
静かに身を引くしかないのかな
かっこつけてそんな事言って
未練残してちゃ笑っちゃうだろ?
君が幸せならそれでいいと
言い聞かせてるのは自分の心
「俺がこの手で幸せにしたい」
そう思う気持ちの本心は
「俺が君と幸せになりたい」
言いたくても言えないよ
君の想いが叶うなら
君の恋が実るなら
静かに身を引くのも
ひとつの愛の形かな
詩【Dreaming Kiss】
2005年1月16日 詩僕のとなりで寝息をたてる
無邪気な君に そっと口づけ
一日の終わりには
唇から伝わる 君の温もりを
そっと抱きしめて眠りにつくんだ
君の知らない
寝ている間の 僕だけの習慣
覚悟していたんだ ずっと
今日じゃなければ明日かも、って
君の口から出る別れの言葉
「わかってた」なんて強がり言っても
一人になったら涙が出るんだ
男らしく「元気で」と言いたいけれど
泣き腫らして赤くなった瞼を
君の目に映らないように
必死に隠すことしかできない
「これでいいんだ」と言い聞かせても
消せない想いは募るばかり
いつかやり直せるかもなんて
淡い期待が僕の想いを募らせる
思い返す二人一緒の物語が
いつしか楽しい思い出に変わるのだろうか
今はまだ 涙で滲んだ悲しみに包まれたまま
笑い合った日々を胸に
今夜も涙で枕を濡らす
視界の端でキラキラ輝く
君の耳に付いた見慣れぬピアス
自分で買ったにしては
高級そうな輝きを放つ
視線も態度も話し声も
何一つ変わらないはずなのに
一度動き始めた疑いの心
振り解けずにもがき苦しむ
君の携帯が鳴る度に緊張し
君がふと黙る度に心が焦る
良からぬ方向へ思考が進み
君の笑顔が歪んで見える
ピアスの輝きに囚われて
君への疑いを晴らせずにいる
繋いだ手が震えているのは
僕の手なのか君の手なのか
ピアスの輝きに反射して
何もかもが怪しく映る